Webサイト・アプリを外注する手順・必要なもの【失敗しない方法】

料金相場を知ろう

Webサイト・アプリ開発にかかる料金相場を知っておきましょう。提案者によっては高額な金額を掲示してくる場合があるので必要な前提知識として身につけておきます。

国内での開発の場合。オフショア(海外での開発)の場合は半額程度になる可能性がありますが、品質の担保も難しくなります。

  • 小規模なWebサイト(企業HP、店舗HP)
    30〜100万円(WordPressを使うことが多い・デザインにより変動)
  • 中規模なWebサイト(投稿・予約・マッチング)
    80〜300万円
  • 大規模なWebサイト(AI・レコメンドなど)
    300万円〜

改修が新規作成するのかでも大きく違います。

スマホアプリの場合は作る内容によって相場が大きく異なります。

運用コストを知ろう

Webサイトやスマホアプリは、自分以外の人がアクセスできるようにするために必要なものがあります。

  • サーバー
    1000円/月〜
  • ドメイン
    年間1〜5000円

サーバー代:月額1000〜

サービスを運用していくために必要になるのがサーバーです。レンタルサーバーのを借りて用意することができます。オススメのサービスはAWSです。

AWSはAmazonが提供している信頼性と拡張性に優れたクラウドコンピューティングサービスです。Webブラウザ上で設定が完結し、価格も安価なことから様々な企業で利用されています。

アクセス数の多くないWebサービスならEC2のインスタンスタイプt3.smallで問題なく動作します。月額2000円程度です。

ドメイン代:年間1〜3000円

ドメインはサービスにアクセスすための住所のようなものです。

(例) ZOZOTOWNの場合
ドメイン:zozo.jp
URL:https://zozo.jp/

ドメインの末尾にある.jpや.comは人気があるので月額料金が高く設定されています。
.netや.tokyoなどであれば安く購入することが可能です。

オススメのドメイン取得サービス

  • ムームードメイン
  • お名前.com

知名度的にはお名前.comの方が有名ですが、プロモーションメールが多いです。

SSL証明書:年間0〜5000円

Webの場合、http://ではなくhttps://で通信することにより通信が暗号化されます。https通信に対応していないと最近のWebブラウザでは警告が表示されたりして、閲覧さえできなくなることがあります。

最近ではサービスを公開する場合はhttps通信に対応させることが必須になっています。

そのために、SSL証明書が必要になります。これには有料のものがありますが、Let’s Encryptという無料の証明書もあります。

外注の大きな流れ

  1. サービスの概要資料を作成
    企画書・(機能一覧)資料を作成
  2. クラウドソージングで開発者を募集
  3. 開発者の選定・確定(料金・スケジュールの確定)
  4. 開発開始(デザイン・進捗の確認)
  5. 納品
  6. 検収
  7. 料金の支払い

よくあるトラブル

  • 思ったものと違うものができた
  • 修正依頼したら追加料金を請求される
  • 動作が遅い
  • (iOSアプリの場合)ストアに申請・公開できない(審査に通らない)
  • 機能が足りない

失敗しないための心構え

出来るだけ資料を細かく作成しよう

料金を抑えたい場合は、出来るだけ開発に必要となる資料を用意しましょう。なんとなくこういうものが作りたい、と丸投げすると要件定義に費用が発生します。また、思っていたものと違うものができて、作り直すことになり、結局高いお金を支払う可能性があります。

丸投げしない: 細かく確認ポイントを決める

例えば、デザインを依頼している場合はデザインが全て完成してから確認するのではなく、メインページが完成したらその段階で一度確認しましょう。

そこで問題なければ、他のページを作成してもらい、イメージと違うのであれば具体的にどういう風にしたいのかの要望を相手に投げましょう

このように最初にマイルストーンを決めて細かく確認することを提案すると失敗の可能性が少なくなります。

また、定期的に進捗報告を依頼する方法もあります。例えば2週間に1度は進捗報告を依頼するなどして定期的に開発内容と作って欲しいものがあっているか確認するようにしましょう。

レスポンスは早く

相手から質問が来た場合は出来るだけ早く返信しましょう。レスポンスが遅いとその間は開発がストップしてしまいます。時間が経つと相手からの不満が高まりますし、トラブルの元になります。

決め事はテキストに残そう

打ち合わせや電話でのやり取りをした後は確認のためメールやチャットで決めたことを送信しておきましょう。いわゆる「言った言わない問題」を避けることができます。

開発の依頼に必要なものリスト

企画書はできれば用意しましょう。何を目的としてどういう機能があるのかをまとめましょう。

  • 企画書

できれば以下も用意しましょう。

  • 機能一覧表
  • 画面遷移図

利用するサーバーやシステム・プログラミング言語を指定する場合はシステム構成表も作成します。

  • システム構成表
  • 要件定義書

デザインをこちらで用意する場合はデザインファイルも用意しましょう。
デザインファイルの形式(aiやxdファイル)も開発会社と事前に確認しておくと良いでしょう。

  • (ワイヤーフレーム)
  • デザイン

開発者にAPI仕様書や内部設計書を求める場合もあります。大規模なシステムの場合は設計書を要求した方が良いでしょう。

  • API仕様書
  • 内部設計書

作業範囲を決める

作業範囲を決めましょう。

スマホアプリの場合は作ったものをストアに公開する必要があります。

公開するためにストアに申請する必要があります。

  • iOSアプリ: App Store
  • Androidアプリ: Google Play Store

申請して合格させる作業も大変だったりするので、申請も含めて依頼するのか開発だけを依頼するのかを明確にする必要があります。

その他用意するもの

  • ドメイン
  • サーバー
  • 統計データ取得用アカウント
    Webの場合はGoogle Analytics
    アプリの場合はFireBase
  • 仕様書
  • デザイン
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 問い合わせページ
  • サポート用のメールアドレス

以上です。