
「ネットショップを手軽に立ち上げたい」
「Tシャツやスマホケースなど、オリジナルのアパレルやグッズを作ってみたい」
「ジュエリーや草木染めなど、等身大の手工芸品を自分のお店で売ってみたい」
そう感じて、BASE(ベイス)などのネットショップを活用しようとする人が増えています。しかしその使い方やポイント、他サービスとの違いについてイマイチ分かりにくいと感じる人もいるかもしれません・・・。
そこで今回は、BASE(ベイス)の使い方についてまとめました。この記事を読めば、使い方の入門から応用例、そして実例まで、サービス立ち上げについて一通りの基礎知識が得られます。
目次
そもそもBase(ベイス)とは?
BASEとは、ネットショップ作成サービスです。オリジナル商品制作から決済まで一通りの機能が備わってます。BASEのネットショップ運営に携わる人が4名以下の会社はBASE全体の9割以上になると言われており、スモールビジネスを始めたい初心者向きのサービスです。
関連サービスとの比較について
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初期費用 月額費用 | 0円 月額無料 | 無料 月額1980円 | 無料 月額29〜299米ドル | 0円 月額834円 |
決済手数料 | 6.6% +40円 | 3.6〜5% | 3.25〜3.9% | クレカ4.0%~ コンビニ払い130円 |
入金手数料 | 2万円未満:750円 2万円以上:250円 | 1万円未満:550円 1万円以上:275円 | 無料 (Shopifyペイメント有効) | 無料 |
カスタマイズの自由度 (HTMLやCSS、 Javascriptの編集可否) | HTML/CSS Javascript 編集可能 | コードの編集 不可 | HTML/CSS Javascript 編集可能 | HTML/CSS 編集可能 |
BASEの特徴
- 月額手数料無料
- 決済手数料、入金手数料が高い
- 有料テンプレートの料金が高い
- BASEロゴの非表示は月額500円
BASEの最大の特徴は月額手数料が0円であることです。しかし、決済手数料、入金手数料が他サービスと比べて高く、有料テンプレートの料金も5000円〜と高いです。また「BASE」ロゴの非表示には月額500円が必要で、本格的なネットショップを開設するには月額費用が発生します。
最大の特徴は月額0円
月額費用0円でとりあえずネットショップを立ち上げてみたい人にオススメです。単発企画としてお店を立ち上げるような場面、はじめてECサイトを小規模に立ち上げる場合にも向いているでしょう。
ネットショップの売り上げが月10万円を超える可能性があるなど、決済手数料が高さが気になるような場合、他のサービスを検討してもいいでしょう。
Base(ベイス)の使い方について
次にBaseの始め方について説明します。
1. ユーザー登録する
まずはBaseのサイトに移動します。

- メールアドレス
- パスワード
- ショップURL
上記3点を入力したら「無料でネットショップを開く」という緑色のボタンをクリックしましょう。希望URLを入力しようとしても、すでに他の人が同じURLを利用している場合、エラーメッセージが表示されます。その際には変更しましょう。

正常に登録しますと、「ショップアカウントの登録が完了しました」というメッセージが現れます。反社会勢力ではないことの表明・確約に関する誓約書」をすべて読んだ後に「上記に同意する」ボタンにチェックを入れましょう。
2. メール認証する
登録したメールアドレス宛に、しばらくするとメールが届きます。

メール認証するURLをクリックしましょう。
3. ショップ情報の設定
すると、運営に関する情報の設定の記入をするように表示されます。

「入力する」というボタンをクリックしましょう。すると以下の項目を入力する画面が現れます。
- ショップ公開状況・・運営に関する情報の設定が未完了だと公開できません
- ショップ名・・この欄は後でも変更できます。現時点で仮決めして大丈夫です
- ショップ説明・・ショップ説明はAboutページで表示されます。簡潔に示しましょう
- ショップカテゴリ・・BASEショッピングカテゴリーで検索されるので正確に入力します
- SNS設定とメインSNS・・各種SNSと連携することができす
- ショップの送料・・商品のサイズなどを考慮して決めましょう
- デフォルト税率・・食品を販売する場合には、軽減税率8%にする必要があります
4. 運営に関する情報の設定
ショップ情報の隣にあるタブ「運営に関する情報の設定」をクリックして、以下の項目を入力しましょう。

- 事業者の氏名・・身分証明証などに記載されている表記を入力しましょう
- 事業者の所在地・・マンション名以降も入力する必要があります
- 事業者の連絡先(電話番号)・・電話番号認証をすると安心感を与えることができます
- その他(営業時間・定休日等)・・問い合わせ対応や出荷作業できる日を営業時間
- 販売価格について・・定型文で大丈夫です
- 代金(対価)の支払方法と時期・・こちらも定型文で大丈夫です
- 役務または商品の引渡時期・・・在庫や注文の状況、受注制作などで遅れる日数を記ます
- 返品についての特約に関する事項・・・特に問題がなければこの欄も定型文で大丈夫です
5. 決済方法の設定
決済方法は、以下のうちどれかから選択できます。
- BASEかんたん決済
- クレジットカード決済
- キャリア決済
- 銀行振り込み
- コンビニ決済、Pay-easy
- PayPal
- 後払い決済
デザインのカスタマイズについて
デザインをカスタマイズする方法は、大きく分けて3つあります。
= 無料テンプレートを使ったカスタマイズ =

1つ目の方法は、無料テンプレートを使う方法です。現在11種類の無料テンプレートがあります。こちらのテンプレートはお試しで活用するのに向いてます。
= 有料テンプレートを使ったカスタマイズ =

Baseには有料テンプレートもあります。こちらは無料テンプレートにくらべて、洗練されたデザインが特徴です。Base公式によると、有料テンプレートを使った方が無料テンプレートを使った場合に比べて売上が伸びる傾向があるとされています。
= HTMLを使ったカスタマイズ =

最後の方法は、html編集appによるカスタマイズです。html編集appとはBASEが作製したアプリで、自分のショップをカスタマイズするために使います。この方法ではHTMLやCSSやJavascriptにまつわる専門知識が必要ですが、デザインを細かく編集できます。提供されているショップデザインに若干の調整をくわえたいとき、あるいは自分のショップを大幅なカスタマイズする際に使えます。
html編集appによるカスタマイズをすれば、そのショップの個性やオリジナリティや世界観をより細かいテイストで表現するだけでなく、ひょっとしたらクリエイターの熱をお店をこめる事ができるかもしれません。試す価値は十分にあると言えるでしょう。
商品の登録方法について
登録の手順を以下に示します。まだ登録する商品が決まってない場合には、とりあえずテスト段階として仮で行いましょう。商品登録する場合には、「A:ホーム画面から登録するパターン」と「B:商品管理画面から登録するパターン」2つあります。
A:ホーム画面から登録する場合には「商品登録を行ってみましょう!」ボタンをクリックしましょう。
B:商品管理画面から登録する場合、まずは画面上部にある①商品管理ボタンをクリックしましょう。

AとBいずれの場合においても、手順通りにすすむと、②「+商品を登録する」ボタンが画面中央に現れます。「+商品を登録する」をクリックすると、下記の画面が現れます。

登録が終わったら、「登録する」ボタンをクリックしましょう。すると、「商品管理」メニューの中に、このように表示されます。
これでこのテスト用の商品は、登録完了です。(不要と判断した場合には後で、削除または非公開にしましょう。)
商品の発送方法および種類について
商品が売れた場合、決済方法によって手順が異なります。
キャリア決済 / クレジットカード / PayPal の場合
1:商品購入通知メールが届きます。管理画面の「注文管理」で詳細を確認してください。
2:商品を発送し、管理画面の注文詳細から「発送済み」にします。
3:「発送済み」後に、売上が計上されます。管理画面の「お金管理」で確認してください。
銀行振込 / コンビニ決済 / Payeasy の場合
1:商品購入通知メールが届きます。管理画面の「注文管理」で詳細を確認してください。
2:購入者が振込を完了すると、メール通知がきます。注文ステータスは「発送待ち」となります。
3:商品を発送し、管理画面の注文詳細から「発送済み」にします。
4:「発送済み」後に、売上が計上されます。管理画面の「お金管理」で確認してください。
後払い の場合
1:商品購入通知メールが届きます。管理画面の「注文管理」で詳細を確認してください。
2:商品を発送し、管理画面の注文詳細から[配送業者]と[伝票番号]を入力して「発送済み」にします。
3:着荷後、BASEからショップに売上金が計上されます。購入者にはBASEより請求書が送付されます。
4:管理画面の「お金管理」で確認してください。
発送方法の種類について
小型商品には ゆうメール(180円~)とゆうパケット(250円~)があります。こちらの小型商品は、スマホケースなどを梱包するのに向いていると言えます。中型商品には定形外郵便(82円~)とレターパック(360円~)とクリックポスト(164円~)があります。こちらは服などに向いているでしょう。大型商品はダンボールサイズより大きいものとなります。
発送先(発送元)の住所を簡単に記載できる機能があるか
labelmake.jpと連携しているBASEには、宛名印刷機能があります。この機能を使うと、手書きで住所入力する手間を簡略化することができます。「レターパック」や「スマートレター」などの宛名印刷、封筒の差し込み印刷が、この機能を活用するとできます。
匿名で商品を送る方法について
本来 BASEでは、氏名や住所や電話番号などの事業者情報は明示する義務があります。お客様への信用を担保するうえでも、自身の事業社情報を公開することは必要です。ですが、どうしても公開したくない場合は、バーチャルオフィスやIP電話番号をつかうことにより、住所と電話番号を公開せずに送付する事が実質的にはできます。
BaseにまつわるQ&A
以下、Baseについての質問をまとめました。
稼ぐコツは?
稼ぐコツを一言でまとめる事はかなり難しいと思います。しかし大きなポイントとして言えるのは、短期的に大きく稼ぐ方法と、長期的に稼ぐ方法は全然違うという事でしょう。
短期的に最大化させるコツ
1:今できるモノ、作れるモノを作る
2:今の需要と供給をリサーチした結果、高値で売れそうだと分かったモノを作る
短期的に最大化させる方法は、無在庫転売などに向いている可能性があります。利ざやをとれるモノを輸入して横流しすれば、ある程度は最大化できるでしょう。しかしそもそも、BASEのメインユーザー、すなわち自分が熱を注ぎ込める商品をつくりたい中小零細クリエーターにとって、短期的な利ざやを追求する方法は、あまり向いていない可能性があります。
長期的に最大化させるコツ
1:自分が作りたいモノをつくる
2:Baseだけで稼ごうとせず、自分が稼ぐ収入源ポートフォリオの全体最適を狙おうとする。
3:その商品の存在意義が明確で、人に愛される製品をつくる
4:モノやサービスを売らず、世界観や哲学や関係性など、抽象概念を売
5:リピートされるような商品をつくる
6:口コミが口コミを呼ぶような商品をつくる
BASEはそもそも、中小零細クリエイター向けのサービスです。Amazonや楽天といったECサイトとは機能が異なります。流行り廃りを狙って短期的に稼ぐためには向いてないかもしれません。BASEユーザーが稼ぐためには、どちらかといえば、扱う商品の存在意義が際立っている事、自分が熱を注ぎ込めるような商品を売る事が大切かもしれません。
すなわち、大量生産品が苦手とする、関係性や世界観や哲学や物語などの抽象概念を背景とする商品をつくり、お客様と長い目でみた関係性を築いていくこと、リピートされるような商品をつくる事が、もっとも大切かもしれません。
Baseにできること
- Instagramでも販売できる
- メルマガを発行できる
- レビュー機能がある
- クーポンを発行できる
- オリジナルグッズを販売できる
- QRコード決済に対応している
- 商品検索窓が作れる
- 英語に対応している
- 送料を詳細設定できる
- カテゴリー分けできる
- 特定の方にのみ販売できる
- 定期販売ができる
- セールに対応している
- 限定販売できる
- デジタルコンテンツを売れる
- ラベル付けできる
- Google Analyticsを設定できる
- ロゴを作れる
- 不正決済の補償がある
- 商品を一括登録できる
- 納品書を作れる
- 商品を撮影できる
- クレジットカード決済を導入できる
- 集客する仕組みがある
- かんたんに配送できるサービスがある
- 入金サイクルが早い
どのくらい稼げるのか
どのくらい稼げるのかは、人それぞれです。BASEは初期費用0円ですが、手数料は総合計(送料込み)に対して3.6%+40円かかります。どの程度 稼げるのかはそれぞれのショップ運営者によって異なるでしょう。
活用例
BASEにおけるショップの例は、以下の通りです。
ファッション:


インテリアやグッズ:


フード


まとめ
個人向けショップであるBASEは、大量生産品ではないハンドメイド作品などを販売するのに向いています。お金儲けを主目的とする人にとって、BASEはやや物足りないECサイトかもしれません。ですがBASEを使えば、自分らしい等身大マイビジネスを始めることができるでしょう。BASEをつかって自分らしい表現と豊かな生活を楽しみましょう。